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経歴 松井岳巳
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松井岳巳(東京都立大学システムデザイン学部教授)

防衛医科大学校勤務を経て、2005年より現職。

1997年、防衛医学研究センター医療工学部門で災害医療の研究を始めました。
最初に行ったのはマイクロ波レーダーによって災害時に瓦礫に閉じ込められた人のVital Sign(呼吸数、心拍数)を検知して非接触で全身状態を把握する研究です。

その後、非接触計測システムであることを生かし、医療関係者の二次汚染を防ぐためのシステムの研究に取り組みます。このシステムの必要性を感じたのは、防衛医学研究センター医療工学部門という職場環境上、災害やテロなど危険と隣り合わせの現場に足を運ぶ医療従事者と接する機会が多かったためです。医療従事者の生の声を日常的に聞くことにより、患者だけでなく医療従事者の安全を守るためのシステムの必要性を実感しました。こういった経験が「救急車用・汚染患者モニターシステム」や「感染症に備える検疫システム」などの研究につながりました。

また、循環器内科の医師と共同研究する機会もあったことから、心拍数変動指標(Heart rate variability)に着目しました。単純にVital Sign(呼吸数、心拍数)を測るだけでもある程度の全身状態はわかりますが、心拍数変動指標(Heart rate variability)で自律神経活性がわかることに着目し、マイクロ波を使って心拍数変動指標(Heart rate variability)を測るシステムを考案しました。

東京都立大学に移り、人の安全のためのシステムづくりにフォーカスして、さらに研究を行っています。前にも述べた「新たな感染症に備える新検疫システムの開発」「心拍数変動指標(Heart rate variability)を使ったストレス・覚醒度の非接触型測定」「高齢者介護の負担軽減を目的とした非接触バイタルサインモニタリングシステム」を主に研究テーマとしています。