学科についてAbout

コンセプト

 近年の国勢調査によれば、わが国における技術者の種類別割合では「情報系技術者」が最も多く、次いで「電気・電子・通信系技術者」が多いとされています。しかも、このふたつを合わせると、全技術者の半数を上回る比率を占めるという結果になります。まさに、情報系と電気電子通信系は、この国の社会と産業の維持・発展に必要不可欠な技術分野であるといえるでしょう。
 こうした背景を踏まえて、電子情報システム工学科では、「情報システムコース」と「電気通信システムコース」のふたつの教育課程を設置しました。情報技術分野と電気電子通信技術分野は密接に関係しており、特に、両者の境界・融合領域として通信系技術が位置づけられます。本学科では、「情報ネットワークシステム領域」、「通信システム領域」、「エネルギー情報システム領域」の3つを教育・研究体系の主要な柱と考え、情報システムコースでは情報ネットワークシステム領域と通信システム領域を中心とした学びの体系を、また、電気通信システムコースでは通信システム領域とエネルギー情報システム領域を中心とした学びの体系を提供します。現在および未来の社会・産業の要請に応えうる、情報システム技術や電気電子通信システム技術の素養と実践力をソフトウェアからハードウェアまで幅広く身につけ、それらの技術を融合した新たな技術を創生できる「底力」のある技術者・研究者を育みます。

カリキュラム

 情報システムコース、電気通信システムコースともに、1年次および2年次前期には、教養科目や基礎科目を学び、基礎学力と幅広い視野を養います。あわせて専門教育科目の共通基礎科目やコース導入科目を履修し、専門分野への自分の興味と適性を見極めながら、高度な知識の修得に備えます。2年次後期からは、自らの将来ビジョンや関心にあわせて、ふたつのコースのどちらかを選びます。情報システム技術、あるいは電気電子通信システム技術の専門家となるためのコース専門科目と実験科目がそれぞれに用意されています。3年次後期には、本学科が主要な教育・研究の柱として位置付ける、情報ネットワークシステム領域、通信システム領域、エネルギー情報システム領域から提供される領域専門科目の履修が始まります。各自が興味あるテーマや、のちの研究課題につながる内容などを意識しながら専門性を高めていきます。4年次では、指導教員ひとりに対して4人程度の学生という恵まれた環境のもと、電子情報システム工学特別研究を履修し、具体的なテーマに取り組みながら研究の手法を学び、問題解決能力を養います。本学科のカリキュラムは、ソフトウェアからハードウェアまでの、あるいは情報からエネルギーまでの極めて広い範囲で多彩な科目を配当しており、コースの枠を越えて情報システム技術と電気電子通信システム技術を修得できるよう、学問的な系統を重視しながらも比較的自由度の高い編成となっていることも特徴です。

求める学生像

  1. 情報システム技術、電気電子通信システム技術、またそれらを融合した新しい技術を社会や産業に展開することに興味を持っている人
  2. 新しいことへチャレンジする精神が旺盛で、技術者に必要な課題発見能力、計画立案・遂行能力、チームワークなどの素養を身につけたい人
  3. ソフトウェアとハードウェアを総合的に学びたい人

活躍が期待される未来イメージ

※本学科の前身となる「都市教養学部理工学系電気電子工学コース」、システムデザイン学部「情報通信システムコース」、「経営システムデザインコース」の合算情報を掲載しています。

主な就職・進学状況(2016年3月卒業生実績)

※就職先·進学先の詳細は順不同

[就職先]

医療システムズ株式会社、株式会社インフォテクノ朝日、NECエンジニアリング株式会社、NTTコムウェア株式会社、株式会社NTTデータ、キッセイコムテック株式会社、クックパッド株式会社、コニシ株式会社、株式会社コンタン、株式会社鷺宮製作所、さくら情報システム株式会社、大日本印刷株式会社、TIS株式会社、株式会社テクノサイト、東京海上日動システムズ株式会社、株式会社東芝、東洋電機製造株式会社、日本年金機構、日本発条株式会社、日本郵船株式会社、日本アイ・ビー・エム株式会社、株式会社日本経済新聞社、株式会社日本航空、日本信号株式会社、日本郵政インフォメーションテクノロジー株式会社、日本ユニシス株式会社、株式会社ネクスト、パイオニア株式会社、株式会社ハイマックス、東日本電信電話株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、菱電エレベータ施設株式会社、株式会社日立ハイシステム21、ファナック株式会杜、富士ゼロックス株式会社、マネックスグループ株式会社、三菱UFJ信託銀行株式会社、株式会社ミマキエンジニアリング、株式会社武蔵野銀行、矢崎総業株式会社、ヤマハ発動機株式会社、株式会社ユニリタ、株式会社レジェンド・アプリケーションズ、レバレジーズ株式会社

[進学先]

首都大学東京大学院(現東京都立大学大学院)、電気通信大学大学院、東京工業大学大学院

取得可能な資格

策ー級陸上特殊無線技師(別途定められた課程の履修が必要)、
第三級海上特殊無線技師(別途定められた課程の履修が必要)

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