ゼミナール受講を希望する学生へ | About EECS seminar

はじめに

3年生後期の電子情報システム工学ゼミナールについて

電子情報システム工学科の3年生は後期より電子情報システム工学ゼミナールを受講することができます.電子情報システム工学ゼミナールは準必修科目であり,ほとんどの学生が受講しています.4年生における研究室配属につながる重要な科目です.このページでは,電子情報システム工学ゼミナールでの配属に関して説明し,波動情報工学研究室(大久保研究室)の紹介を行います.

電子情報システム工学ゼミナールのフレームワークについて

電子情報システム工学科の教員(研究室)より,プロジェクト型実験or演習のテーマが提示されます.学生は,そのテーマから1つを選択して,各教員(各研究室)に配属され,各実験・演習を行うことになります.各教員(各研究室)ごとにテーマや方針が違うので,よく検討して選択する必要があります.例えば,プレ卒業研究に近いテーマを実施する教員もいれば,複数の教員が連携して学生実験的な内容を実施する教員もいたり,輪講(専門分野の勉強)を行う教員もいます.

電子情報システム工学ゼミナールの教員(研究室)はどうやって選ぶのかについて

電子情報システム工学ゼミナールは学生の考え方の多様性に配慮しています.例えば,4年生で行きたい研究室が決まっている学生は,電子情報システム工学ゼミナールで,その研究室を選ぶことで,4年生の正式配属の時期よりも半年間早く,行きたい研究室の環境で活動することができます.一方で,まだ漠然としか研究室の希望がない学生は興味のある分野の教員の誰かをお試し的に選択することもできます.また,4年生の研究室配属とは,まったく切り離して,教員から提示されたゼミナールの実施内容の興味のある研究室を選択する方法もあるでしょう.学生の個々の裁量によります.

3年生のゼミナールの配属研究室と4年生の特別研究の研究室配属の違いは何か

まず,大前提として,4年生の研究室配属の時は,もう一度配属プロセスをやり直します.同じ研究室を希望する学生もいますし,違う研究室を選択する学生もいます.しかし,ゼミナール所属のインセンティブとして,各研究室に1名,ゼミナールの所属学生の優先枠があります.すなわち,ゼミナールの配属学生で,引き続き4年生で同じ研究室の配属を希望する場合は,その中の上位1名は必ず,希望の研究室の配属されます.

波動情報工学研究室における電子情報システム工学セミナールのテーマについて

本研究室(大久保准教授担当)では音響計測処理・音空間制御とその関連技術に関する実験・研究・開発を実施します.ようするに,"音に関するプロジェクト型実験(Project-Based Learning)を実施します.不思議な音の現象,日常の何気ない音,普段聴こえない音など多彩な音の世界を最先端のサイエンス・エンジニアリング・コンピューティングを駆使して解き明かそう,というコンセプトです.
テーマのキーワードとしては,分散モードスピーカ,超高解像音響計測,可聴域外音,音響信号処理,機械学習,音空間制御,無線マイクロフォンネットワーク,音響イベント検知などです.このキーワードに関連するいくつかの具体的なテーマ候補から配属学生とディスカッションし最終決定します.
※なお,配属決定後,9月中にゼミナールに関する事前課題を予定しています.簡単に小手先で終わる内容ではありませんので,本テーマを希望する際は,十分な覚悟とモチベーションを持って選択してください.

波動情報工学研究室(Wave Informatics Lab.)について

『波動情報工学研究室』は,大久保准教授が運営する通信システム領域の研究室です.音波(音場),電磁波(電磁界),弾性波(地震波)を研究ターゲットとして,計測・信号処理,データ解析,シミュレーションによるアプローチを駆使して研究をしています.高性能コンピューティングと先進インテリジェンス計測が研究を支えています.

さらに詳細な研究室の情報は,研究室配属を希望する学生へのページをご覧ください.研究室の研究内容や紹介の動画などがあります.