ORBISの位置づけとMEXT-ORBISの事業体制

バイナリブラックホール探査衛星ORBISは「ORBISプロジェクト」の汎用型超小型衛星の初号機です．「開発チーム」「理学アドバイザリーボード」「工学アドバイザリーボード」の3チームが協力して，「継続的な理学的挑戦を担う汎用型超小型衛星」を開発しています．衛星内にはミッションボックスが設けられており，バスシステムはそのままで，ミッションボックス内を入れ替えるだけで様々なミッションに対応できるようになっています．この汎用型超小型衛星により，従来の大型衛星のミッションでは見られなかった潜在的な宇宙科学ミッションを支援しようと考えています．

　

MEXT-ORBISはORBISプロジェクトを自立的かつ継続的に進めていく拠点と体制を形成するために，ビジネスの領域まで視野を広げた事業です．文部科学省の平成27年度宇宙航空科学技術推進委託費(※) 宇宙研究拠点形成プログラム に採択されました．MEXT-ORBISではORBISプロジェクトの3チームにビジネスチームが加わり，幅広い利用者との間にオープンスペースを設けます．やがて，新しい宇宙科学利用を開拓するひとつの市場となることを期待しています．

　※平成27年度宇宙航空科学技術推進委託費
　 http://www.mext.go.jp/a_menu/kaihatu/space/jigyou/detail/1347482.htm




　MEXT-ORBISの全体目標

Ⅰ. 従来埋没していた潜在的な宇宙科学ミッションについて，これを自立的且つ継続的に実行していくための体制と拠点を形成すること

Ⅱ. そのために，継続的な理学的挑戦を担う超小型衛星を開発すること

Ⅲ. 上記Iの活動を自立させる仕組みを構築すること

　MEXT-ORBIS事業メンバー

＜開発チーム＞

• 宇宙システム研究室(佐原宏典 准教授，学生メンバー)　（首都大学東京）


• 竹ヶ原 春貴　教授　（首都大学東京）


• 渡邊　裕樹　助教授（首都大学東京）


• 磯部　直樹　研究員　（宇宙航空開発機構）


• 宮村　孝典　准教授　（明星大学）


• 渡部　武夫　講師　（帝京大学）


• 青柳　潤一郎　准教授　（山梨大学）


• 飯塚　俊明　助教授　（小山高等専門学校）

＜ビジネスチーム＞

• 株式会社　ALE

＜理学アドバイザリーボード＞

• 江副　祐一郎　准教授　（首都大学東京）


• 松浦　周二　教授　（関西学院大学）


• 阿部　新助　准教授　（日本大学）

＜工学アドバイザリーボード＞

• 山本　久志　教授　（首都大学東京）


• 幸村　孝由　准教授　（東京理科大学）


• 澤井　秀次郎　准教授　（総合研究大学院大学）


• 橋本　英一　研究員　（首都大学東京）