コース

概要

本コースが扱う課題

 良いサービスや,良い製品を設計して社会に提供したり, 働きやすい環境を構築するためには,たとえば以下のような課題を解決することが求められます.

本コースは以下のように,マネジメント工学分野,人間工学分野,社会システム工学分野の3つの分野で構成されています.

製品の開発場面では
・人にとって使いやすい製品はどう設計するか.
・多機能な製品の操作性はどうやって維持するか.
・誤操作しにくい製品はどう設計するか.
生産システムの設計場面では
・複雑で高機能な製品をいかにうまく生産するか.
・高い生産性と高い品質をどうやって確保するか.
・消費者ニーズの素早い変化に追従できる生産システムはどう作るべきか.
社会システムとの融合においては
・社会の特性をどうやって商品開発に結びつけるか.
・産業活動と環境との協調をどうやって維持するか.

本コースはそれに応える経営システムの構築に寄与できる人材の育成と研究を行っています.

本コースの構成

 本コースは,マネジメント工学分野,人間工学分野,社会システム工学分野の3つの分野が柱になっています. この3つの分野をあわせて学ぶことで,総合的にシステムを作り,動かせる人材の育成を目指しています.

 また理工系学部のコースとして,理論的で客観的なシステムのとらえ方ができる人材を育成しています. これにより,工学的なセンスを持った生産システム構築,企業活動の仕組みに精通した技術職,人や社会の特性をふまえたシステム構築などに寄与します.

マネジメント工学分野

 マネジメント工学分野では,経営システムの複雑な意思決定問題を解決するための理論と応用について研究しています. この分野には4つの研究室があります.ロジスティクス,信頼性工学,システム工学,生産システムなどをキーとする教育と研究を行っています.

 この分野が取り扱う研究テーマの例を下図に示します.

 左側の工場内設備の効率的配置は,工場内にどのように加工の工程や設備をレイアウトすると効率的に製造ができるかを検討する研究の例です. 昨今の生産システムは変化が激しく,無駄な人や物の流れが生じない効率的な生産ラインを素早く構築するニーズが高まっています. この研究は,工場内の設備だけでなく,社会全体における情報や物を効率的に運用することにも役立ちます.

 右側の排水量の需要予測は,天候や曜日といった自然現象や経済動向などの社会的な要因で変化する「水」という商品を無駄なく消費者に提供するための研究です. 需要予測は,売れ残りや品切れを抑えた無駄のない物づくりを進める際に必須の手法で,市場調査などに幅広く応用できます.

人間工学分野

 人間工学分野では,人の身体的あるいは精神的な構造をふまえ,人にとって使いやすい製品設計や人が働きやすい生産システムの構築に関わる理論と応用について研究しています. この分野には5つの研究室があり,産業人間工学,福祉人間工学,安全人間工学,ヒューマンインタフェース,認知工学などをキーとする教育と研究を行っています.

 この分野が取り扱う研究テーマの例を下図に示します.

 左側の組み立て作業の動作分析は,モデル的に用意した組み立て作業での人の姿勢・動作・視線移動などを分析し,人にとって働きやすい組み立て作業を構築するための研究です.

 右図の介護動作の研究は,身体に負担のかかる人手による介護作業の際の作業姿勢や筋活動などを記録して生体力学モデルで解析し,介護作業における身体内部での負担を定量化するための研究です.

 昨今の物づくり現場では,素早い市場の変化や高付加価値商品の製造に対応するため,必ずしも機械化せずに手作業に依存する部分が多く見られます.本分野は,人の特性を見極めて,こういったニーズに応えることを目指しています.

社会システム工学分野

 社会システム工学分野では,経営システムを取り巻く社会環境に配慮したシステムの設計理論と応用について研究しています. この分野には4つの研究室があり,最適化問題,社会情報ネットワーク,職場改善などをキーとする教育と研究を行っています.

 この分野が取り扱う研究テーマの例を下図に示します.

 この例は,通信トラヒック(通信データのやりとり)を分析することにより,社会における人の関係がどのようになっているかを推定しようとする研究です. この研究を利用すると,たとえば口コミで製品情報をうまく広めていく方法の検討などができます.

 社会は,無数の要因が相互に組み合わさって動いている巨大で複雑なシステムです. その特性を高度なモデルで解明し,企業活動に役立てようとするのが本分野です.

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